2006年10月7日(土)

学士会館

東京都千代田区神田錦町3-28

窓

皇居から神保町方面に走る途中、学士会館の手前で信号待ちをしていてふと上を見た。ビルの上部にずらりと並んだダイアルみたいな出っ張りが、とても気になる。

学士会館

昔は小型ラジオのチューナーをはじめあちこちで見かけたダイアルだが、多くがデジタル化された今では、レンズ付きフィルムの巻き上げダイアルぐらいしか思いつかない。ちょっと懐かしい形状だ。ところでこれは、上の階のベランダなのか、下の階の庇なのか。

目を一階へ下ろすと白いカーテンが優雅に掛かった窓が見える。今時“学士様”なんて言う人はいないけれど、何となくその言葉が生きていた頃の自負みたいなものを漂わせているように見えたのは、高級レストランに入れない平民のひがみかな。

国の登録有形文化財に指定された学士会館の設計は、佐野利器、高橋貞太郎。昭和3年(1928)に竣工した。建物の正面に東京大学発祥の地碑、北側に日本野球発祥の地碑。南側には同志社の創始者、新島襄生誕の地の碑も建っている。

(説明板): 日本野球発祥の地 | 東京大学発祥の地(我が国の大学発祥地)