2006年10月7日(土)

上野動物園

東京都台東区上野公園9-83

動物慰霊碑

太平洋戦争の時、餌不足や逃げて暴れることへの危惧から動物園の動物たちが次々と殺されていった話は、絵本や映画にもなって広く知られている。彼らを含め動物園で亡くなった動物たちの慰霊碑が、上野動物園のゾウ園の向かいにひっそりと建っている。

朱鷺

旧ユーゴの内戦や湾岸戦争などの時にも、動物たちが殺されたり兵士の食料にされたりという悲しいニュースが流れてきた。故郷を遠く離れて非業の死を遂げる彼らの無念を思う。一方で、アフリカでは野生の動物も戦乱の被害に遭っているという。その保護のためには動物園に収容することも必要なことがあると聞くと、思いは複雑だ。

慰霊碑から右手の林の中へ歩いていくと朱鷺の碑が建っていた。日本産のトキは平成15年(2003)10月10日に死亡した「キン」を最後に絶滅してしまったが、佐渡の保護センターでは中国産のつがいをもとにした繁殖の試みが続けられている。動物園で繁殖したものを後に野生へ戻すことに成功した例としては、19世紀末に野生種が絶滅したシフゾウ(四不像、象ではなく鹿。多摩動物園で見られる)があるが、トキの運命やいかに。

動物慰霊碑 | 朱鷺のふるさとへのいざない