2006年10月9日(月)

移動演劇 さくら隊原爆殉難碑

東京都目黒区下目黒3-20-11(天恩山五百羅漢寺)

碑文

目黒不動に隣接する五百羅漢寺に、巡業中に広島で原爆の被害にあった劇団さくら隊の慰霊碑が建っている。聖宝殿では仏像などの寺宝と共に、俳優のブロマイドなどさくら隊の資料も見ることができる。

原爆殉難碑

爆心に近い宿舎で被爆した9人の隊員(劇団員)のうち5人は即死、宝塚出身の花形スター園井恵子、隊長の丸山定夫ら残りの4名も数日のうちに亡くなったという。東京まで戻って亡くなった仲みどりは「原子爆弾症第一号」に認定され、肺と骨髄の一部が今でも東大病院に保存されているそうだ。

新藤兼人監督の映画「さくら隊散る」(1988)でも有名になった。

秋晴れの強い日射しを受けて、木の影が碑の上にまだらに落ちている。それがケロイドのように見えて、思わず身震いしてしまった。

説明板