2006年10月21日(土)

喜 び

神奈川県川崎市川崎区藤崎3-2-1(川崎市立藤崎小学校)

喜び

美術館で作品を見るとき、「これを普通の場所で見ても、同じ気持ちで見られるだろうか」と思うことがある。良くわかんないけど高いお金を出して見ているんだから、きっと良い作品なんだろう、というぐらいの見方しかできない作品に良く出会う。

コスモス

そういう意味では、パブリックスペースに置かれたオブジェや壁画は、作者にとっても鑑賞者にとっても後ろ盾を当てにできない真剣勝負の場だ。雨風で作品が傷んでいくことも、作者は覚悟しなければならない。

さて、小学校の校庭に置かれた岡本太郎のこの作品、子供たちはどんな目で見ているのだろうか。余計な情報を持たない彼らの評価がとても気になる。

小学校の創立30周年記念に贈られた1986年の作品。「リボンの少女」という名前で紹介されている資料もあるが、正しい作品名は「喜び」。像の前には、彼特有の“爆発”文字で記銘されたプレートが置かれている。

爆発文字の銘板