2006年10月28日(土)

日本機械工業

東京都八王子市中野上町2-31-1

寮

八王子は昔、多摩地区の生糸を集めて古くは江戸へ、開港後は輸出のために横浜へと運ぶ集積地として養蚕・製糸・織物産業が栄え、蚕都と呼ばれていた。

工場

世界初の消防自動二輪をはじめ、はしご車や化学消防車などの国産消防自動車メーカー日本機械工業の社員寮は、かつての八王子製糸所の古い建物を利用しており、桑都八王子の昔をしのぶことができる。二階建ての屋根の上に載った越屋根は養蚕を行う建物に特徴的なもので、蚕室の換気をするために窓が開けられている。

木造二階建ての寮の向かいには、同じく木造平屋建ての家がならび、ここだけ昭和の昔に戻ったような懐かしい雰囲気が漂っている。こんなに木造の建物が集まっている所は、町中では珍しい。燃えやすい木の家と消防自動車の取り合わせが不思議な感じ。

秋川街道を挟んだ本社工場の門の中にも、昔懐かしい感じの事務所棟が建っていた。