2006年10月28日(土)

ケナフ畑

東京都府中市南町6-61

花

甲州街道から南へ下ってきた下河原緑道が逆“し”の字型に西へ曲がるところにケナフ畑がある。ケナフは木材に代わるパルプの原料として注目されている一年草で、畑の脇には府中市シルバー人材センターによる「ケナフ名刺作製」の看板が立っていた。

畑

ハイビスカス似の花が逆光に光る景色をみて、熱くもないのに陽炎が立っているような不思議な感じが湧いてきた。後ろに見えている工場施設が、砂漠に建つ石油コンビナートのように見える。森林を救うと言われているケナフと、救われなかった砂漠の景色が重なる不思議。なぜだろう。

多摩川に出ると、セイタカアワダチソウの黄色い花が河原を埋めていた。ケナフにも同じように、帰化植物として生態系を壊すのではないかという危惧があるという。

砂漠のデジャブが見えた理由がわかったような気がした。

※ 現在は介護施設が建っています