ラジコン飛行機
東京都府中市南町5丁目地先
模型と言えば飛行機だった。子供の頃、プラモデルや鉄道模型は買えないので、竹ひごを曲げた翼に紙を貼り、プロペラのゴムをいっぱいに巻いて飛ばす模型飛行機に夢中になっていた。もちろんお金だけの問題ではない。「空を飛ぶ(飛ばす)」と言うことが、ほかの何よりも魅力的で夢にあふれていたのだ。
広い空き地があると、エンジン付の飛行機をワイーヤーでコントロールするUコンを飛ばしているお兄さんがいて、あこがれて見ていたことも思い出す。
さすがにうちの近所にはスネ夫のような金持ちがいなかったのでラジコンを見たことはなかったけれど、今では多摩川を走っていてあちこちでラジコンを飛ばすおじさんたちのグループに出会う。散歩やサイクリングの人たちも一息入れて、大空を舞う飛行機に見入っている。みんな飛行機が好きだ。
わたしもちょっと一息のつもりが、つい長居をしてしまった。