2006年11月12日(日)

月読神社

月読神社: 神奈川県川崎市麻生区上麻生7-38-4
月の顔: 川崎市多摩区登戸1775-1(多摩区総合庁舎内)

月読神社

「月を読む」とはなんと神秘的な表現だろうか。直截的には月の運行から暦を読みとることを表していると思われるが、それだけではない呪術的な意味もあるのではないのかと私は深読みをしてしまう。

月の顔

月の満ち欠けは死と再生の象徴であるという。満月の日には子供が生まれやすいと言うのは迷信かもしれないが、実際に月に関連して生命の営みが観察される生物もあるらしい。潮の満ち干をコントロールする程の強い力が、天空の高みから地上の森羅万象を操っているのだろうか。lunatic(狂人)、lunacy(精神異常)の語源がluna(月)であるように、その力は正にも邪にも作用する。毎晩変わるその顔色を読むことが、平穏無事に生きていく上で重要だと言うことか。

ちなみに、月読命(つきよみのみこと、つくよみ、月夜見とも)は天照大神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)の兄弟で、夜の神、暦を司る農事の神とされている。

月は心細い夜道をどこまでもついてくる。子供の頃、それがとてもうれしかった。「のんの様(お月様)はいつも子供を見守っているんだよ」と、祖母が言っていたのを思い出す。

月の顔(岡本太郎)