2006年11月25日(土)

野火止塚

埼玉県新座市野火止3-1-1

野火止用水

武蔵野の原野をなめるように炎が広がっていく。野を焼き山を焼き村落を焼き尽くして一面を火の海とした炎の波が、一本の流れの岸で止まる。「対岸の火事」の喩えの通り、そこから先に危険は及ばない。

野火止塚

「野火止用水」の名前を初めて聞いたとき、私の頭の中にそんな情景がふっと湧いた。野火止用水の名前はそれ以来、地球を救うウルトラマンの仲間のようにイメージされて私の中にある。

実際は“野火止”という地名が先にあり、そこを通る用水路だからその名が付いたのだろう。この地に用水を引いた松平信綱の菩提寺・平林寺には、野火の見張台と推測される野火止塚が残っている。

野火止塚の説明 | 野火止用水の説明板