2006年12月2日(土)

水神社

東京都文京区目白台1-1-9

銀杏

旧細川家下屋敷跡・新江戸川公園と、結婚式場で有名な椿山荘の間にある水神社は、小さな祠だが、江戸市民の飲み水として引かれた神田上水を守護する重要な役割を果たしてきた。秋になると、鳥居の両脇に聳える銀杏が黄金色に輝いて美しい。

銀杏は参道の両脇に一本ずつあるのだが、あまりにも大きすぎるために広げた枝が重なって、遠目には一本に見えてしまう。そのボリューム感が圧倒的だ。

東京カテドラル聖マリア大聖堂方面へ登っていく胸突坂をはさんで、俳人松尾芭蕉が神田川改修工事の際、現場監督として住んだ関口芭蕉庵が隣接している。

奥の細道の俳人と、河川工事の現場監督というイメージがうまく結びつかない。弁当を使いながらお茶のペットボトルに書かれた川柳を読んで、「俺も一句ひねってみるか」なんて言っているおっさんの顔が浮かんで、思わず苦笑いをしてしまった。

(文京区教育委員会の説明板) 水神社 | 胸突坂 | 関口芭蕉庵