2006年12月10日(日)

養樹院

東京都町田市上小山田町2536

供養塔

尾根緑道を途中で降り、小山田緑地を目指す。あとから調べると鶴見川源流の池とか鎌倉武士・小山田氏の居城跡など見所はいくつもあったのだが、そんなことには気がつかず、いつものことで行き当たりばったり里の道を走っていった。

山門

くねくねと曲がった道が切通しにかかり行き止まりかと思ったところに、落ち葉に埋もれた荒れ寺のような山門が現れて少し驚いた。薄暗い山門の中を覗くと燃えるような黄葉が見える。これは儲けたと、寄ってみることにした。

自転車を止めるところを探して切通しを抜けるとだだっ広い駐車場と、その向かいにピカピカの新興住宅地が現れて、もう一回びっくりする。荒れ寺だなんて失礼なことを言ってしまったと思いながら境内に進むと、鐘楼には鐘がなく、撞木のようにシュロの木が横倒しになっている。何とも微妙な雰囲気だ。

そんなことには関係なく、黄葉も紅葉も見事で申し分ない。秋を独り占めした気分で、しばしの憩いを楽しんだ。

帰りがけに見ると、山門の内側に「鳥の國」と書かれた表札がかかっている。まさにその名にふさわしい雰囲気だった。