2006年12月17日(日)

東京農工大学のサザンカ

東京都府中市幸町3-5-8(東京農工大学 府中キャンパス)

散る花

山茶花のひねもす散りて盛りかな 石原舟月

さざんかの道

寒椿の花はポトリと落ちる。サザンカは花びら一枚一枚がくだけて散る。よく似ている寒椿とサザンカの、一番わかりやすい違いは花の散り方だ。

東京農工大には世界各地からサザンカの木が集められている。校舎裏の農場をぐるりと囲むように並んだ花は、赤、白、ピンク…、花の形も様々で見ていて飽きることがない。一つ一つに丁寧な解説がつけられ、そこいらの植物園には及びもつかない充実度だ。

木々の葉も落ちてめっきりさみしくなった冬の町で、ここだけが輝くように華やかだった。