大森貝塚
東京都品川区大井6-21-6(大森貝塚遺跡庭園)
大田区山王1-3-5(NTT DATA大森山王ビル敷地内)
わが国の考古学発祥の地と言われる大森貝塚は、明治10年(1877)にイギリス人のモース博士によって発見された。JR大森駅の北にある発掘地付近には、区境を挟んで500m程離れた大田区と品川区の両方に、その記念碑が建てられている。
品川区にある大森貝塚の碑は昭和4年(1929)、大田区の大森貝墟の碑はその翌年に建てられ、どちらが本当の発掘現場だったのか長らく論争になっていたという。
昭和52年(1977)に発見された文書により発掘現場が「大井鹿島谷二千九百六十番地」であったことが判明し、100年の論争に決着が付いた。該当する品川区側の記念碑周辺は、大森貝塚遺跡庭園として整備され市民の憩いの場となっている。