八高線列車衝突事故現場
東京都昭島市宮沢町3-15-1地先
アキシマクジラが発掘された多摩川・八高線鉄橋下から最近二対の車輪が回収され、この春から土手の上のポケットパークに展示されている。戦後間もない昭和20年(1945)8月24日、この鉄橋の上で列車が正面衝突事故を起こすという悲惨な事故があり、この車輪はこの時の列車の遺品だ。
八高線では、2年後の昭和22年(1947)2月25日にも東飯能・高麗川間で八王子発の下り普通列車が脱線転覆し死者184名(資料により異説あり)を出す惨事が起きており、この二つの事故は戦後有数の鉄道事故として深く人々の記憶に残った。
それ故にこそ、同じ場所でのアキシマクジラの発見は人々に明るいニュースとして迎えられ、いまのクジラ祭りの盛り上がりにつながっているような気がする。