あんず通
東京都府中市紅葉丘1と3の境
今年は桜の開花が遅い。東京の開花宣言は3月31日で平年の3日遅れだというが、ここ数年早い開花が続いていたので、感覚的には一週間以上遅いように感じる。
宣言は出たものの、巷の開花状況はチラホラどころかまだまだ先という感じだ。
そんな中で、桜並木をミニチュアにしたようなアンズ並木が見頃を迎えている。
甲州街道から多磨霊園の正門に続く霊園南参道(桜並木)の東側に並行した通りはその名も「あんず通」といい、1kmほどの区間にあんずの並木が続いている。まだ木は若く、沿道には低層の住宅や畑がならんでいるので、走っていて空が広く開放感がある。狭苦しい人見街道とけたたましい甲州街道の間で、ホッと一息つける感じだ。
南へ下って多磨霊園の駅(京王線)を越えると、東郷寺のしだれ桜が一足早く満開の姿を見せてくれる。たとえは変だが、若々しく華やいだ女学生達の間を抜けていったら、絢爛豪華な大人の女性に出会ったという感じだ。東郷寺の先の品川通りを左折(東)して調布市へはいると、コブシの並木が楽しめる。この辺をぐるっと回って、桜の開花を待つとしようか。