ハチはお嫌い?
東京都調布市国領町
"蓮"と書いて"はちす"とも読む。花が終った後に残る花托の形がハチの巣に似ているからだ。ハチの巣はああいうものだとずうっと思っていたら何年か前、家の近くの木の根元に穴を掘って巣にしているのを見つけて驚いた。ところが、調べてみると珍しいことではないらしい。勉強が足りなかったということ。
そのハチたちをしばらく見ない年が続いた。最後に見た時はオレンジ色に黒い縞が毒々しいスズメバチが何匹か、巣のあった木の幹に額を寄せて打ち合せをするかのように集っていたので襲われたのかもしれない。あるいはハチの嫌いな人が埋めてしまったのか。
それが、先日、前の木と並んだ別の木の根方に集っているのに再会した。折しも里は花盛り、ミツバチたちは蜜集めに忙しく飛びまわっているようだ。陽当りの良い日には道を横切るハチの数が増えるので、それを嫌う人もいることだろう。今日は巣の前に木片が置かれて隠されていた。
それでも、土をかけたり殺虫剤を撒いたりしない優しさに感謝。一緒に暮せるいい環境を大切にしたい。
※ 左写真の並木は、2023年2月に全部伐られてしまいました