2002年7月21日(日)

弁天洞窟

東京都稲城市矢野口2411(威光寺)

洞窟入り口

若者で賑わうよみうりランドの近くに、ある意味で絶叫マシーンよりスリルがあって、プールより涼しいところがある。京王線よみうりランド駅からバス通りを南へ2〜3分行ったところにある威光寺の弁天洞窟だ。

入り口の看板には「新東京百景」とあるが、日曜日というのに訪れる人もない静かなお寺で拝観受付にも誰も居ない。インターホンで呼び出して拝観料と引き替えに竹の棒に刺したロウソクとマッチをもらった。

「お一人ですか。それでは灯が足りないだろうから」と懐中電灯も貸してくれたが…。

出口

今日は35度を超す暑さだったが、弁天池に架かる赤い橋を渡って洞窟に進むと冷蔵庫に入ったように気持ち良い。しかし気持ちよいのは冷気だけ。中は真っ暗でしかも頭がつかえるほど狭く気味が悪い。ロウソクに火をつけるが、かえってロウソクの火に目の露出があってしまって余計に何も見えない。火を消して目を慣らそうと思ったが、光が全くないのでどうしようもない。

お借りした懐中電灯のスイッチを入れてみたが、なんと電池が切れかかっていた!

案内によれば全長65m、広さ660m2のなかに弁財天、大黒天、毘沙門天が祀られ、奥には金洗いの井戸があると言うが、どれがなにやらわからないままに手探りで中をまわって、やっとこさ出口にたどり着いた。

インディージョーンズの映画やケービングと呼ばれる洞窟探検の話を聞くと、一歩間違ったら出られなくなるかも知れない暗闇の迷路の恐怖に震えてしまう私だが、こんな小さな洞窟でも十分にスリルがあった。

夏のおすすめ穴場スポットだ。

なお、境内には珍しい六角柱の庚申塔があるので、こちらも要チェック。

六角柱の庚申塔