クライミングタワー
東京都福生市大字熊川1386-1(玉川上水緑地日光橋公園)
「みずくらいど(水喰土)」という怪しい名前の公園のとなり日光橋公園には、姿形も怪しい妖怪百目おばけが立っていた。案内板には「クライミングタワー」と書かれている。練習用に取っ手のようなホールドやスタンスをつけた、フリークライミングの練習用ボルダーだ。
あぶみなどの道具を使わないフリークライミングが岩登りの主流になり始めたのは、‘70年代頃だっただろうか。ハーケンやボルトを使わない自然に優しいクリーンクライミングの考え方は、当時のヒッピームーブメントの影響を受けていたのかも知れない。“ヨセミテ派”と呼ばれるフリークライマー達がスパイダーマンのようにビッグウォールをよじのぼっていく姿が掲載された山岳雑誌を、尊敬と憧れをもって何度も読み返したことを思い出す。
最近では、登山が中高年のものになってしまった反動か、若者には純粋スポーツとしてのクライミングに人気があるようだ。店内にクライミングウォールを持つスポーツ店も各地にある。
ちょっと試してみだが、登りにくくて1mも進まなかった。滑り止めのチョークを持ってなかったし、そもそも、人工の壁とは相性が悪いんだ、と言うことにしておこう。