神々の指紋ツアー
多摩丘陵には、神々の指紋と呼ばれる遺跡群が眠っている。それを探して、多摩ニュータウンの周りを走ってみよう。開発に逐われたタヌキたちがいたずらに残したものも混じっているかも知れないが、一見の価値はあるだろう。
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スタートは向陽台の城山公園から。謎の文明が残したオブジェが山中に散らばっている。
北へ山を下って川崎街道を西へ、鎌倉街道を左折(南進)して大栗川を渡ったら、左折(東進)して乞田川沿いに南へ走っていこう。春には桜のきれいな道だが、張りだした根で舗装路がでこぼこなのがちょっと気になる。左手にベネッセの高いビルが見えてきたら上之根橋を左折し、京王線のガードをくぐって高台へ登っていくと縄文時代の家が建ち並ぶ東京都埋蔵文化財センターがある。周囲の遺跡情況について勉強していこう。
線路に沿って多摩センター駅前にでる。駅前にはパルテノン宮殿が鎮座し、背後の多摩中央公園ではガラスのピラミッドを見ることができる。駅前に戻ってサンリオピューロランドから延びる道を西へ辿っていくと、モアイ像が天を仰いで並んでいる。彼らの視線の先にあるのものは、かつて彼らが住まいした遠い宇宙の果てのふるさとか。
乞田川に沿った多摩ニュータウン通りに戻って、西へ向かう。松ヶ谷トンネルの上を超えて信号を左折すると、巨大なピラミッドを発見する。いったい、どんな文明がこれらの謎の遺跡を造ったのか、謎は深まるばかりだ。公園の東側の道を北上して大栗川にでると、その古代文明人の残したと思われる石像が並んでいる。
大栗側を遡り、余裕があったら前田橋を右折して山の中へ分け入ってみよう。神の下した鉄槌か大きな楔が地面に突き刺さっているのを見ることができる。あるいは、大栗川と大田川の分岐から南へ下って蓮生寺公園に立寄ってみても面白い。展望台には謎の記号が彫られた石が点在している。遺跡ではないが、京王堀之内駅前にあるガウディのグエル公園に似た四季の路公園には是非寄って行こう。
ツアーの締めくくりは有名なベルコリーヌ南大沢にある公園。なんとそこには巨大なミステリーサークルがあるではないか!
帰りは尾根幹線道路へ。途中にある大平公園には謎の砦跡、そして唐木田駅付近では近世の城塞跡と思われる建物が異様な雰囲気を放っている。
(文中で紹介している各スポットと写真にはリンクが張ってあります。)