わたしの帰り道
多摩川サイクリングロードの府中市区間は、「府中多摩川かぜのみち」という。この“かぜ(風)”がわたしは苦手だ。その上、サイクリングロードには日よけの木陰もないし、猛スピードですり抜けていくロードレーサーもこわい。
と言うわけで、多摩川上流へ走った帰り道は青柳から国立・府中の緑道を走ることが多い。その道を紹介しよう。
…
立川公園の貝殻橋を渡って、サイクリングロードが途切れる青柳区間に入る。府中用水取入口、青柳稲荷を過ぎ、右へ折れて多摩川に戻る十字路を曲らずに直進、次のY字路を右へ進んでママ下湧水を横目に府中用水沿いに走っていく。田んぼに水が入る季節は、用水路の水音が涼しさを演出してくれる。
秋になれば稲穂が色づき、彼岸花が用水沿いを彩る。春には城山付近の梅林やレンゲ畑が素晴しい。田んぼの中の一般道だが、交通量は少ないので緑道を行く気分で流れに沿って走っていく。やがて、国立市から府中市に入ると、御猟場道の歩道を行く市川緑道とNECの工場に沿った新田川緑道に分れる。
御猟場道から競馬場を通る道は、春、東郷寺のしだれ桜が咲く季節には必ず通る道だが、帰り道としては寄道ポイントの少ない新田川緑道を行くことにしよう。
寄道ポイントが少ないとは言っても、緑道にはほどよい緑と季節の花、ささやかなせせらぎもあって走っているだけで気持がいい。梅並木、そば畑、蓮池などの彩りも楽しい。
気持がいい分ペースが落ちて多摩川をまっすぐ帰るより遅くなるけれど、疲れてきた体にはちょうど良いスピードだ。
健康センターの脇を通って、健康センター入口交差点から二ヶ村緑道を行く。頭がぶつかりそうに低い南武線の鉄橋のまわりは、春の桜がきれいなところだ。是政橋から来る府中街道には、以前は下をくぐるパスがあったのだが、今は工事中のようだ(2007年7月現在)。
競艇場の裏を抜け、交通整理のガードマンが立つ競艇場通にでたら右へ曲り、競艇場の前で左に折れて小柳散歩道を行く。西武多摩川線をアンダーパスで抜け、小柳公園に着いたら緑道は終りだ。
多摩川サイクリングロードに戻って、調布まであと一踏ん張りガンバろう。
(文中で紹介している各スポットと写真にはリンクが張ってあります。)