調布駅
東京都調布市布田4-1
いよいよ調布市内の京王線地下化工事が始まったので、無くなる前の調布駅の写真を撮りに行ってきた。
調布駅の1日の乗降客数は108,164人で、ダントツ70万人超の新宿を別格とすると京王線第一位(井の頭線を除く2003年度実績、京王電鉄ホームページより)となっている。
その割には駅ビルもなくエスカレータもない昔ながらの駅舎が使用されていて、見ようによってはみすぼらしい。写真を撮ろうとするとひっきりなしに現れるバスの陰に隠れてしまうので、寒空にずいぶんと待たされた。
バリアフリーとかアメニティとか言うキ−ワードにはほど遠く、そのことに目くじらを立てる人が大勢いることだろう。確かに改善すべき所は多々あるとは思うが、私はこの小ささが好きだ。小さな駅舎と南北の駅前広場が作る開放感は、他の街にはない貴重な財産のように思える。
隣り合った妹島和世設計の交番も、この雰囲気を意識しているかのように大きな穴をあけて風と光を通している。
線路が地下に潜って駅も地中に埋まったあと、ここには何が出来るのだろうか。願わくばこの開放感を継承するような形が実現して欲しいと思う。