コリント式
東京都日野市日野本町1-15
多摩川から甲州街道を南に折れて日野駅に向かう途中、日野警察署の近くで珍しい建物を見つけた。
外観からして蔵を改造して住居にしたか、あるいは倉庫兼商店のような形態をとった建物のようだ。
何よりも目を引くのはコリント式風の柱に立派なペディメントを載せた玄関だ。その奥のドアに嵌め込まれたガラス窓のモダンな模様がイイ感じ。
日野は甲州街道に本陣を擁する宿場町であったから、それなりに街道に面した建物には力が入ったのかも知れない。今は使われていないようだが、オーナーの昔話を聞いてみたい気がする。
(2012/8/4)「多摩のあゆみ((財)たましん地域文化財団発行季刊誌)」142号の記事「建築雑想記(酒井哲)」によると、この建物は旧日野銀行の店舗で、明治30年頃に建てられ、関東大震災の後に洋風に改造したものだと言うことだった。