町田ダリア園
東京都町田市山崎町1213
まだ午前10時半だというのに、ダリア園は暑かった。朝の涼しいうちにハスの花を観ていたので、今日は一日気温が上がらないような気がしていたのは大いなる勘違いだったようだ。
陽当たりの良い＝太陽から逃げ場のない山の斜面に、子供が描く太陽の絵のような色形の花がずらりと並んでいる。さわやかなはずの白い花も、温度が高くなるにしたがって白に近づくという色温度の法則を想起させる。
真夏の太陽といえばひまわりの花のイメージがあるが、なかなかどうしてダリアも熱い。いよいよ夏本番だ。
ダリアは天保十三年（1842）にオランダ船によって日本に渡ってきたとされている。年までわかっているのは珍しいが、それを裏付ける資料名は探すことができなかった。
和名を天竺牡丹といい、牡丹同様に姿形の豪華な園芸種が数多く作られている。すぐ近くのぼたん園と併せて、季節を変えて二様の牡丹を楽しませてくれるとは、町田市も芸が細かい。夏から秋にかけて、開花時期のみ開園している。