桜散る
東京都調布市
昨日の夕刊にフォーク歌手・高田渡の黒枠記事が載っていた。「『自衛隊に入ろう』などで知られる…」という記事を読んで、遠い時間の隔たりを一気に跳越える感じがした。
昭和44年（1969）当時まだ小学生だったわたしにとって、新宿西口から伝えられる新宿フォークゲリラのニュースは衝撃だった。そこで歌われた歌として、「自衛隊に入ろう」は強く記憶に刻まれている。
その2年後に加川良が「♪青くなって尻込みなさい 逃げなさい 隠れなさい（教訓 Ｉ、1971)」と歌ったのを最後に、歌は社会から離れていったような気がする。
しりとりのようだが、「加川良の手紙」を含む吉田拓郎の「元気です」（1972）に収録されている「祭りのあと」がわたしは好きだ。今でも酒に酔った帰り道などに、ぼそっと口をついて出ることがある。今日も、終わりかけた野川の桜を見ながらあのメロディーが思い出されてきた。
（参考）2005年の東京の桜開花宣言は、3月31日でした。