2005年5月21日(土)

旧古河庭園

東京都北区西ヶ原1-27-39

白バラ

明治の元勲・陸奥宗光の別邸跡に、古河財閥3代目当主・古河虎之助が大正6年(1917)に建てた洋館と西洋庭園は鹿鳴館の設計者ジョサイア・コンドルの晩年の作品だ。京都の庭師小川治兵衛(植治)の日本庭園と共に、庭園公園として公開されているが、特に春秋のバラの季節に人気がある。

赤バラ

英国風の洋館にバラの組み合わせを見ていて、ルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」(1865)に登場するハートの女王を思い出した。白バラを赤くしなければ首を切る、と女王が暴れる姿はランカスター家(赤バラ)とヨーク家(白バラ)の王位継承をめぐるバラ戦争(1455-1485)のパロディだろうか。

洋館の内部は1階が洋間、2階が和室というちょっと変った二層構造になっているそうだが、残念ながら内部の見学には事前申込みが必要で今日は外観のみ。窓の外から覗いてみると、折しも結婚式のパーティが開かれていた。そういえば、バラ戦争はランカスター家のヘンリ−7世にヨーク家のエリザベスが嫁ぐことで終結したのだった。もちろん、今日のご両家は平和な関係だと思うけどね。

東京都の説明板