銀座一丁目交番
東京都中央区銀座1-2-4
明治、大正の古い親柱が残る京橋跡に建つ銀座一丁目交番(警視庁築地警察署)は、空気を入れてふくらませたような丸っこい三角屋根がかわいらしい。
この屋根の形は、道路を挟んだ向かい側に保存されている大正11年(1922)の親柱の柱頭と同じデザインだ。大正の親柱の隣には「煉瓦銀座の碑」とガス灯が置かれ、古き佳き時代の銀座を偲ぶよすがとなっている。
交番は古い洋館風の煉瓦造りで明治の雰囲気を表している。失われた京橋と銀座煉瓦街の記憶をこの地にとどめようとしているようだ。丸窓を中心に、全体に鋭角を排除した優しい造りが温かい。
交番の隣には、明治時代の親柱も保存されている。