五智如来
東京都国立市谷保6790
今日は秋葉燈を追って甲州街道を走ってきたが、散歩的な気分としては車の通行の多い道は避けたいものだ。谷保天満宮周辺に残る少し前の時代の面影に少し心和らぐものを感じながらも、緊張とストレスを抱えて走ってきて、矢川を渡るところまで来ると心底ほっとする。
道ばたに五智如来と呼ばれる如来堂が建つところから矢川に沿って街道を離れると、今までの喧騒がウソのように静かになる。その名の通り矢のように速い清流にはマイナスイオン効果があるのだろうか。ぼんやりと川面を見ているだけで疲れを忘れる。流れに沿った民家の前には洗い場があって、川と共に暮らしている様子が好もしく見える。
今ではここで洗い物をすることはないのだろうが、きれいな水はいつでもまたどうぞ、と誘っているようだ。暑さにのぼせた顔を洗ったら、生き返る心地がした。