2003年2月23日(日)

染地せせらぎの散歩道

東京都調布市国領町7-13

白梅

羽毛下用水を暗渠にした上に作られたせせらぎの散歩道から、せせらぎが消えて久しい。

山茶花

平成3年(1991)に作られた当時は子供たちの歓声もかき消されるほどに勢いよく水を落としていた滝は涸れ、水辺の緑も生気がない。崖線の雑木林は造成されて、緑豊かだった頃のことを知らない外の人たちの住む家となってしまった。しばらくは卵を産みに来ていた蛙たちはねぐらをなくし、おたまじゃくしの泳ぐ流れを奪われてどこかへ消えていった。安住の地はあっただろうかと心配になる。

中央に一本植えられた白梅がほころびかけてきたので写真を撮ってきた。そろそろ疲れてきたようにも見えるサザンカが彩りを添える。

水に縁のないこの時期に、この道が一番華やいで見えるとはなんと皮肉なことだろう。