箒銀杏
東京都渋谷区代々木3-23-3
文化服装学院前の甲州街道沿いに、ビルに挟まれて窮屈そうな銀杏の木が立っている。陽が当らないせいか、ほかの銀杏があらかた葉を落とした頃に、やっと色づいて見頃になった。
葉が落ちた後に改めて見に行ってきた。右の写真の中央に黒い固まりが見える。そこから上へ何本もの細い枝が伸びている様子が、箒を逆さに立てたように見えることから、箒銀杏の名前がついている。
落葉の掃除に箒は欠かせない。大量の落葉を撒く銀杏に箒の名前がついているなんて、なんだかおかしい。
すべての葉を落として箒の形になったこの木が、真夜中に街中の落葉を掃いてまわった、なんて言う話があったら面白い。この大きさならありとあらゆるゴミや悪いもの達も掃き清められそうだが、そんな伝説はないようだ。