井の頭街道の碑
東京都杉並区和泉2-5
甲州街道と井の頭通りが交差する松原交差点の角に立つ和泉給水所の脇に小さな碑が建っている。
「井の頭街道」と書かれた碑文には「文麿」の落款がある。大政翼賛会を作った元総理大臣、近衛文麿の筆になるものだ。
裏の説明は読みにくいが、杉並に住んでいた近衛文麿が議会へ通うのに利用していた無名の水道道路に今の名前を付けた、というような事が書いてあるらしい。昭和13年(1938)10月に府会議員吉野豊次郎氏の寄付により杉並区が建てたとあった。
武蔵野市の境浄水場からまっすぐ都心に延びる道は拡幅工事中だが、買収の進まない区間もあり走りにくい。沿道の景色からすれば、「街道」より今の呼び名の「通り」の方が似合っている気がする。