2001年4月7日(土)

次大夫堀(六郷用水)

東京都世田谷区大蔵6-17

六郷用水跡の碑

砧公園の西、世田谷通りと東名高速に挟まれた野川沿いにある次大夫堀公園は、昔の世田谷の農村風景を再現した心温まる公園だ。公園の名前になっている次大夫堀は、正式には六郷用水というのだが、用水奉行・小泉次大夫の功績を称えてこう呼ばれたという。かつて狛江、世田谷、大田区にかかる田園地帯を潤した用水は、今は仙川以西の世田谷区岡本から大田区田園調布あたりまで丸子川と名前を変えて残っている。

ぼけ

復元された次大夫堀に沿って移築された古民家と小さな田圃があり、民家の中ではお手玉などの昔遊びが楽しめる。冬は囲炉裏端で暖まりながら、おはぎやラムネで和もう。ひな祭りや七夕など、季節ごとの祭事を暮らしの中の行事として再現しているので、スケジュールを合わせて子供連れで遊びに行くといい。

お年寄りが孫と遊んでいる姿がほほえましく、見事にはまっていた。

公園から野川サイクリングロードを二子玉川方面へ走り、多摩堤通りに折れて東名高速をくぐってすぐの細い道を入ったところに六郷用水跡の碑と説明板がある。ここでは六郷用水は埋められて石畳になっているが、跡をたどっていくと仙川を越えた先から用水が姿を現して、岡本公園民家園から静嘉堂緑地へと導いてくれる。途中、永安寺の角を北へ折れる切り通しを越えると大蔵運動公園を経て砧公園へ行くことができる。

※ 左写真の場所は、この訪問の数年後に住宅地になってしまいました

次大夫堀(六郷用水跡)の由来