2002年10月27日(日)

多摩川河口

東京都大田区羽田6-11

河口の先を見る人たち

多摩川流域に住む少年たちが、大人になる前に一度はたどる道。多摩川河口・羽田への道。

空から落ちた小さな滴が山を下り大河となって大海に至る道を、自らの成長する姿になぞらえて少年は自転車を走らせる。たどり着いた海の先にある、まだ見ぬ異国へと更に思いを馳せて。

羽田空港の手前、海老取川合流点の堤防の突端ではたくさんの人が立ち止まって、いつまでも飛び立っていく飛行機を見ていた。果たせなかった少年の日の夢を懐かしみ、今も胸に残る憧れを慈しむかのように。

堤防の先にある五十間鼻無縁仏堂の由来