2005年12月10日(土)

小金井公園(秋)

東京都小金井市関野町1-13-1

紅葉

桜の紅葉があらかた落ちて寂しくなった公園に、最後に残ったモミジやイチョウの姿が目立っている。風通しの良くなった林にまだらに射込んだ冬の陽が、彼らの最後の輝きを演出している。

銀杏

自転車を降りて、木々の間を歩いてみた。枯葉の布団にもぐって、冬支度をしているかも知れない虫たちに遠慮しつつも、落葉の柔らかな踏み心地を楽しみながら彷徨うのが楽しい。

シャンソンの「枯葉」(枯葉よ〜)やヴェルレーヌの「落葉」(秋の日のヰ゛オロンの〜)の影響か、ハイカラで詩的な気分が満ちてくる。でもなぜか、鼻歌に出てくるのは五輪真弓の「恋人よ」(枯葉散る夕暮れは〜)だったり、奥村チヨの「終着駅」(落葉の舞い散る停車場は〜)だったりするのが自分でもおかしい。

逆光に映える紅葉を撮ろうと思ったら、あまりの眩しさにたじろいだ。東京の秋冬はThe Mamas and The PapasがCalifornia Dreaming(All the leaves are brown And the sky is gray〜)で唄い願ったような青空が見られるので幸せだ。