2005年12月10日(土)

鬼太郎の家

東京都小金井市桜町3-7-1(江戸東京たてもの園)

夕陽

今年は紅葉が遅いらしい。といっているうちに12月になり、公園の木々は葉を落として冬の装いに変わってしまった。裸になった桜の木が、落葉の上に長い影を落としている。

鬼太郎の家

街では邪魔者扱いされる落葉も、ここでは散るにまかせられて暖かく地表を覆っている。踏むたびにカサカサいう音が楽しくて、子どもたちが枯葉を蹴散らして走っていく。

たてもの園の林の奥に朽ちかけた小屋が建っていた。鬼太郎の家だという。わたしの知っているゲゲゲの鬼太郎は木の上の家に住んでいたが、初期の作品で墓場の鬼太郎といっていた頃はこんな小屋に住んでいたらしい。

冬枯れの景色に、妙にしっくりと似合っていた。