2005年9月4日(日)

陸軍第一技術研究所跡

東京都小金井市桜町2-2(小金井上水公園管理棟)

破れ窓

運動場で熱戦を繰り広げるサッカー少年達を静かに見守っている公園管理棟は、かつての陸軍第一技術研究所本部棟だった建物だ。

サッカー

一帯には計六ヶ所の研究所があったとされており、第一研究所では、銃器、火砲、爆薬などの研究が行われていた。

現役で使用されているとはいえ、木造二階建ての内部は暗く、おばけ屋敷のような怪しい雰囲気がある。窓ガラスも破れたままだ。戦後60年を経て老朽化し、近々、解体される予定だという。

玄関をはいると正面に古びた木造の階段が二階へ延びている。その先が闇に消えて、過去へ続くタイムトンネルのむこうから、軍服姿の“加藤保憲”(映画「帝都物語」1988)が現れそうな気がした。