狛江古墳群
(兜塚古墳) 東京都狛江市中和泉3-23
(経塚古墳) 東京都狛江市中和泉1-22
(亀塚古墳) 東京都狛江市元和泉1-21
狛江百塚というらしい。それらしいけれど名前もないものや、単に「ヘビ山」などと呼ばれて子供たちの冒険遊びの舞台になっているものまで様々だが、5〜6世紀頃のものと思われる古墳が市内にたくさんあり「兜塚」「経塚」「亀塚」などは保存の措置がとられている。
兜塚は伊豆美神社の西側にある。鍵のかかっていない門を開けてはいると、古墳の上に上ることができる。雑木林の中で思いがけず静かな時間が流れているのに出会うことができる。
南側の福祉会館通りを小田急線・狛江駅の方に向かうと、マンションに挟まれて経塚古墳がある。向かい側は泉龍寺だ。
田中橋の交差点から南にはいると立派な屋敷が見えてくる。井伊直弼の祐筆(書記)だった石井伝左衛門の子孫の家で、屋敷内にペリー来航記念に植えられた落羽松(ラクウショウ)の木がある。この先の「亀塚古墳→」の目印は小さいので見逃さないようにしよう。
亀塚古墳は多数の鏡や刀剣など貴重な資料が発掘された重要な遺跡だが、まわりをぎっしりと住宅に囲まれて真空地帯の様になっている。猫の額ほどの古墳の頂上に立つと、ラッシュの山手線に乗り込んだ古代人のような気分になった。