2003年12月30日(火)

興慶寺

東京都八王子市上恩方町1040

興慶寺石庭

「夕やけ小やけ」に唄われた「山のお寺」のモデルと言われる興慶寺は、陣馬街道・狐塚のバス停から奥に入った山の上にある。

鐘楼と梵鐘

手前にある西東京霊園の駐車場に自転車を置いて急な坂道と階段を上っていく。門前からは「夕やけ小やけの里」と言われる恩田の集落が一望にできていい眺めだ。

唄の感じから質素な山寺を想像していたが、門をくぐると、禅寺らしく端正に手入れされた石庭に驚かされた。

問題の鐘楼は境内を見下ろす山の上に建っている。元の梵鐘は宝暦2年(1752)に作られたが太平洋戦争で供出され、その後、再建された。再建の記念碑が登り口に建っており、中村雨紅自筆の童謡「ふる里と母と」が彫られている。

「お寺の鐘」についてはほかのお寺もモデルとして名乗りを上げているが、それはさておき、山門から畑焼きの煙のたなびく山里を見下ろすとどこからともなくあの唄が聞こえてくるような気がした。