2004年11月3日(水)

熊川分水

東京都福生市熊川660

熊川分水

多摩川を上って福生市に入り睦橋を越えると土手の上に桜の木が見事に並木を作っている。春に来たらさぞかしいい眺めだろう。

熊川分水

調布からかなり来てしまったので、桜の季節に出直そうと戻ろうとしたところで、川から離れた町の方向にいわくありげな森を見つけたのでちょっと寄ってみた。

この辺は熊川という地名で、その中心となる村社熊川神社の森だった。神社の周りを掘りのように囲んで水路が流れている。「熊川分水」と説明板にあった。

羽村から江戸へ流れる玉川上水は、左右(南北)にいくつもの分水を分けて、武蔵野の台地を潤してきた。熊川分水は明治23年(1890)の竣工と云うから数ある分水のなかでも新しいものだろう。

分水に沿って村内を走ってみる。ホタル保護の看板がある。大きな木が枝を広げている。葉を落とした柿の木が寂しげに天を仰いでいる。

童謡を口ずさみたくなるような景色がそこここにあった。

熊川神社前に立つ説明板 | 熊川神社の説明板 || 睦橋上流の桜