標津線

前日に泊った尾岱沼YHで同宿だった人が、標津線には日本最長の直線区間があると話していました。

当時、ロックアルバム「Running On Empty」(Jackson Browne、1977)のジャケットや、映画「未知との遭遇(Close Encounters of the Third Kind)」(Steven Spielberg、1977)のポスターに、地平線へ消えていく直線道路が描かれていました。それがとても気になっていたので、帰り道の標津線で撮ったのが左の写真です。原野に続く一本道を想像していたのですが、実際は上り下りがあってどこまで続くのか先が見えません。

地平線の彼方に消えていくこの道の向こうに何があるのだろう。そう思いながら、自分の進んでいく未来への希望と不安な気持ちを、この景色に投射していたのかも知れません。

標津線は平成元年(1989)に廃止され、現在の最長直線区間は、JR北海道・室蘭本線の白老駅東−沼ノ端間28.736kmです。古い時刻表によると、写真を撮った川北−土武佐−中標津の区間は13kmなので、“最長”はガセだったようです。

Copyright 2005 nobish - Last update 2005.7.10.