まだJRが国鉄と言っていた頃の鎌倉駅です。昭和59年(1984)に建替えられて今の駅舎になりました。
屋根の上にちょこんと載った時計台が印象的です。古都鎌倉には文化人が多く住み、魅力的な洋館や雰囲気のあるお屋敷が多くて、お寺めぐり以外にも散策の楽しみの多いところです。そんな周囲の景観にとてもよく似合ったデザインが人気でした。建替え計画が明らかになった時はひと騒動ありましたが、無粋な駅ビルなんかにはならなくてほっとしています。
今年(2005)の大河ドラマはタッキーこと滝沢秀明主演の「義経」ですが、奇しくもこの写真を撮った1979年も鎌倉時代を舞台にした「草燃える」でした。その時はトミー国広富之が義経役でしたが、北条政子を演じた岩下志麻が強烈で、改めて資料を調べるまでそのほかの出演者を思い出せませんでした。
当時の時計台は駅西口広場に保存され、今も待ち合わせスポットとして人気があるそうです。