曲り滝

西沢渓谷には深い碧色の滝壺(釜)が美しい滝がたくさんあります。東沢にもあったはずなのですが、残っている写真は落ちる滝(飛瀑)を撮ったものばかりでした。おぼろげな記憶に残っているのはツルツル滑るナメ滝ばかり。滝壺の美しい滝はなかったのでしょうか。

曲り滝正面

若い頃は、ごつごつと男性的な岩壁や激しい瀑布に惹かれていたのでしょう。滝を見ればどうやって登るかと、上ばかり見ていたのかな。

そんな中で珍しい2枚の写真が見つかりました。わずかですが美しい釜が写っています。この滝を高巻いたところで下を見ています。名前の通りきれいなカーブでした。

参考記録のメモには釜ノ沢全体の感想として、「連続するナメ滝は小さなものでも全く登れる気配はなく、滑らかな肌を見せながらくねくねとしなをつくって逃げていく妖婦のようだ。その妖婦も紅葉の衣を着るにはまだ早かったようだ。」などとわかったようなわからないようなことが書かれていました。

まだこの頃のわたしには、清らかな渕や釜で水浴びする妖精の姿は見えなかったのですね。

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