後輩

魚留ノ滝を越えると、釜ノ沢一番の見所ナメの廊下です。千畳のナメとも呼ばれているようですね。100mだったか、200mだったか、とにかく延々と美しい滑滝が続きます。

わたし

傾斜は緩やかですが、れっきとした滝、しかも足元がツルツルで引っかかりがないので滑らないよう、おっかなびっくり歩きます。左が同行した後輩、右は廊下の奥にある四段の滝の前に立つわたしです。

足元は地下足袋に草鞋を履いていますが、あれ?、ヘルメットをかぶっていませんね。ほとんどの滝はツルツルで登れず高巻きで越えていきます。どうせ滝を登らないなら、ヘルメットもザイルもいらないだろうと横着をしたようです。

わたしは基本的にフリークライマーだったので、ふだんの山行でもハーケンやボルト、アブミなどの装備は持っていきませんでしたが、それにしてもヘルメットまでないのはどういうコト?って、今のわたしならつっこむところですね。

頭は打ちませんでしたが、何回か滑って転びそうになりました。写真についていたメモには、手に持っているカメラを壊さないよういろいろな曲芸をしなければならなかったと、書いてありました。

Copyright 2005-2016 nobish - Last update 2016.10.12.