急行・統一(トンイル)号に乗りました。京釜線順天(スンチョン)から南原(ナムウオン)まで約一時間の列車の旅です。
プラットホームが低いので、客車へはドアの下についた短い梯子を登って乗り込みます。全席指定のはずですが、我々の席には先客がおり、すいているのに立っている人もいます。とりあえず空いている席に座ることにしました。ケンチャナヨ(気にしない)です。
窓外の眺めは冬枯れの淋しい景色です。時折見えるビニールハウスはキムチに使う野菜を作っているのでしょうか。
小さく土盛りをした墳墓を見かけました。古墳ではなく現代のお墓だそうです。亡骸を納めた瓶を担いだ葬列を見たような気がするのですが、記憶があやふやではっきりしません。列車の心地よい揺れにうつらうつらして見た夢だったのかも知れません。