三笠公園
神奈川県横須賀市稲岡町82
海軍の町横須賀の歴史は、慶応元年(1865)に着工した横須賀製鉄所に始まる。黒船来航以来海軍の強化を迫られていた幕府が、勘定奉行小栗上野介忠順と、フランス海軍技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーに託して、軍艦の建造・修理や器具の製造を目的に建設をはじめたものだ。
明治17年(1884)には横浜にあった海軍の鎮守府が横須賀に移り、横須賀造船所(横須賀製鉄所)を併合して、横須賀は海軍の町として発展していくことになる。
連合艦隊の旗艦として日露戦争に臨み、日本海海戦に勝利した軍艦三笠が記念艦として置かれた三笠公園は、海軍の町横須賀を象徴する公園として訪れる人が絶えない。
決して戦争を肯定するものではないけれど、かつては“勝った”戦いもあったということを、何かの励みに感じている人は多いようだ。