南ドンドン橋
東京都渋谷区笹塚1-30
京王線笹塚駅前に「南ドンドン橋」と書かれた小さな親柱が残っている。京王線の南側を流れてきた玉川上水がここから急カーブで南に流れを変え、川岸に激しくぶつかる水の音がドンドンと轟いた事からその名が付いたらしい。
上流の三鷹市にあるどんどん橋(旧牟礼橋)は古いアーチ橋だったが、こちらはそれほど古いものではなさそうだ。カタカナで書かれたドンドンの字からロンドン橋のもじりかとも思えてくる。
都内ではほとんど暗渠化されてしまった玉川上水は、この南ドンドン橋の前後でわずかに地上に顔を出す。護岸をコンクリートで固められていない、緩やかな草の斜面の谷間を細々と流れるのどかな景色にほっとする。