2001年11月4日(日)

日本民家園

神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-1

自在鉤

生田緑地にある日本民家園には、東日本を中心とした各地から20数件の古民家が集められている。国指定重要文化財に指定されている五箇山・江向家の合掌造りをはじめ、どれも文化財級の貴重な建物ばかりだ。

お茶会

多摩丘陵の緑の中に点在する様は、時と場所を越えてどこかの山村へタイムスリップしたかのような錯覚を覚えさせる。

どの家も土間からおじゃますると独特のにおいがする。竈や囲炉裏で火を焚いたその煙が家中に染みついたにおいだ。この煙は茅葺きの屋根を乾かし、燻蒸効果によって虫害を防ぐ効果があったという。

石灰と粘土を混ぜた土(三和土・たたき)が堅く踏み固められた土間は、柔らかにうねっていて優しい踏み心地がする。

子供の頃に帰って祖母に抱かれているような温かな気持ちがした。