水喰土公園
東京都福生市大字熊川1359-1
「みずくらいど」と読む。玉川上水工事の際、厚い砂利層が水を吸い込んで水路を確保できなかったのでその名が付いたという。脈絡はないけれど、「うわばみ」という言葉が頭をよぎった。なかなかに迫力のある命名だ。
JR青梅線の西側を流れていた玉川上水が拝島駅近くで東へ青梅線と八高線を越えていく、その線路に挟まれた区間にある水喰土公園には、当時の放棄された工事跡が残っている。現在の上水は尾根を挟んですぐ北側を滔々と流れている。ほんの数mでそんなに地層が違うものか、何とも不思議な感じだ。昔の人はウワバミみたいな妖怪がこの森に潜んでいて、水をガブガブ飲んでしまったと感じたのではないだろうか。
ここから下流へ拝島駅付近まで気持ちの良い雑木林が続く。道が狭いので自転車向きではないが、ここまで炎天下を走ってきた休憩がてら、自転車を降りて木陰の道をゆっくり歩くのも気持ち良い。