2004年4月17日(土)

野川・菜の花

東京都調布市国領町8-4

京王線

花見の狂騒が一段落し、はかなげなソメイヨシノから濃厚でグラマーな八重桜に花が移ると、気温もぐっと上がり、景色のなかに緑が増えて色とりどりの花がいっせいに開き始めた。

菜の花と八重桜

国領駅に近い野川沿いでは、その八重桜と競うように菜の花が咲いている。陽を浴びてまぶしく輝く花をみていると、昔読んだ詩を思い出す。

「いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな…(山村暮鳥作、風景 純銀もざいく)」

ずっと詩に読まれたような一面の菜の花を見てみたいと思っているのだがなかなかその機会に恵まれない。それでも、こうして流れに沿って咲き広がる様を見ていると、とても満ち足りた春の気持ちになってくる。