庭のあじさい
東京都調布市国領町
「井戸のまわりでお茶碗欠いたのだぁれ」
“ずいずいずっころばし”のこの歌詞を聴くと、子供の頃住んだ家の庭に咲いていたあじさいを思い出す。わが家に井戸はなかったが庭の片隅に水道と洗い場があり、「こんな所にお茶碗(の絵)を描いてどうするんだろう?」といつも不思議に思っていた。その傍らには、毎年梅雨の時期になると丸々としたあじさいの花が咲き、カタツムリと遊ぶのが雨の日の楽しみだった。
今年も紫陽花の季節になった。
庭のあじさいはなんという種類か、やけに萼花が大きい。今がちょうど見頃で、真ん中の本花がビーズのようにきれいに輝いていた。