2005年4月30日(土) | 2006年4月30日(土)

庭のぼたん

東京都調布市国領町

緋牡丹

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花

このことばを聞いて思い浮かべるのは着物姿の美人おかみが、お座敷をすっと立って歩きはじめる姿。誰に呼ばれたのか「あらいやだ。ちょっと、失礼します。」なんて言うせりふも聞こえてきそうだ。

さてそのお座敷のお料理はなんだろうか。…牡丹鍋?

庭のぼたん

イノシシ鍋のことを牡丹鍋というのは、肉が牡丹色(赤)だからかと思ったがどうも違うようだ。丹波篠山(兵庫県篠山市)で昭和の初めに「篠山小唄」をつくる際、歌詞を七五調に合わせるために、名物の猪鍋(イノ鍋)を牡丹鍋(イノ“シシ”→唐“獅子”牡丹の連想から)と名づけたことがはじまりらしい。

篠山(ささやま)はデカンショ節発祥の地としても名を馳せている。昔の蛮カラ学生がデカルト、カント、ショーペンハウエルをもじってデカンショ〜と蛮声を張り上げていたと伝え聞いていたが、本歌とされる篠山の「みつ節」ではデッコンショ(どっこいしょ)などと囃していたようだ。毎年8月には盆踊りを兼ねたデカンショ祭りが開催されている。